恋の感覚、再び[3]
師匠、言われたとおり美容室行ってみましたよ。
服もちょっと新しくして、なんか少しだけ自信が出てきた気がします。

ほう、見違えたな。
その「少しの自信」が、やがて「魅力」になるんじゃ。
さあ、いよいよ恋愛の勘を取り戻すステップに入るぞ。
でも正直、まだ「人を好きになる」とか、全然ピンとこないんですよ。
出会っても、どう接していいか分からないというか……。


それも自然なことじゃ。
何年も使っていなかった感覚をいきなり全開にする必要はない。
まずは“人としての会話”を楽しむところから始めるのじゃ。
なるほど……じゃあ、まずは恋愛ってより「人と話すこと」に慣れる?


その通り。ここで使えるのが、マッチングアプリじゃ。
最初は恋愛というより、「世間話ができる相手を探す」くらいの感覚でいい。
でも、アプリって若い人が多いイメージです。
40代でも大丈夫なんですかね……。


心配無用。今は40代・50代がメインのアプリもある。
おすすめはマリッシュやペアーズ。結婚願望がある人も多いぞ。
アプリではまず、「プロフィール文」が勝負じゃ。
良ければ、師匠が添削してやる。
それ……お願いしていいですか?
正直、自分のことをどう書けばいいか分からないです。


よかろう。書くときのコツは三つ:
- 「正直だけど前向き」に書く
→ 例:「これまで恋愛経験は多くありませんが、今から一緒に歩める人と出会えたらと思っています」 - 「趣味・人柄」を具体的に伝える
→ 「映画が好き」「穏やかで、話をよく聞く方だと言われます」など - 「一緒に過ごす未来」を描かせる
→ 「週末に一緒にコーヒーを飲みながらのんびりできるような関係が理想です」
……なんか、自分でも書けそうな気がしてきました。
でも、メッセージのやり取りも不安です。


初めはぎこちなくて当たり前じゃ。
大事なのは「楽しもう」という気持ちと、相手に興味を持つこと。
質問を返すだけでも十分じゃ。
たとえば、どんなふうに返せばいいですか?


たとえば、相手が「映画が好き」と言っていたら――
「映画がお好きなんですね!最近観た中で印象に残ってる作品ってありますか?」

こうやって「話の続きを聞く姿勢」を見せるのじゃ。
焦って盛り上げようとしなくてもよい。丁寧に続けることが何より大切じゃ。
……少しずつ、できそうな気がしてきました。
「うまくやらなきゃ」って思ってばかりだったかも。


うむ、よき気づきじゃ。恋愛は勝負じゃなく、対話と共感の積み重ね。
まずは一人でいい。気楽に会話できる相手と繋がってみるんじゃ。
よし、まずはプロフィール作ってみます!
添削、よろしくお願いします!


任せておけ。
弟子よ、君の恋は今、確かに動き出しておるぞ。
このように、恋愛感覚を思い出すために「人との自然な会話」「マッチングアプリでの練習」「プロフィール作成」「丁寧なやりとりの姿勢」がポイントとなります。
以下に、プロフィール文章の草案を作成しましたので、一覧としてご参照ください。
はじめまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。
44歳で会社員をしています。これまで恋愛経験は多くありませんが、だからこそ一人ひとりとのご縁を大切にしたいと思っています。
20代の頃に一度だけお付き合いしたことがありますが、それ以来長く恋愛から遠ざかっていました。でも最近、「人生を一緒に歩んでいける人がいたらいいな」と思うようになり、思い切って登録しました。
性格は穏やかで、話をよく聞く方だと友人から言われます。人の話にしっかり耳を傾けること、相手を尊重することを大切にしています。
休日は読書や映画を観たり、近所を散歩したりして過ごすことが多いです。最近は自分磨きもかねて、少しずつ運動も始めました。
これから少しずつ、恋愛の感覚を思い出しながら、自然な形で仲を深めていけたら嬉しいです。
まずはお互いを知ることから、気軽にお話しできたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
より“あなたらしい”文にするために、下記の項目について考えてみてください。
- あなたのお仕事は何でしょうか(職種や働き方など)
- 趣味や好きなこと(映画、旅行、散歩、読書など)
- ご自身の性格を一言で言うと?
- 将来の理想像(どんな人と、どんな日々を送りたいか)
- 休日の過ごし方は?
- 結婚へのお気持ち(いつまでに…など)
すべて反映しなくても、部分的に織り交ぜるだけで、プロフィール文がグッと伝わるものになります。
ぜひ参考にしてください。
次のお話「会わなきゃ、始まらぬ」を読む。
- 恋の悩み相談
- 【連載】44歳、恋を学び直す
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