2026年11月9日(月)22時からNHK総合で放送される「映像の世紀バタフライエフェクト」は、「暴力団 日本社会の闇と業」をテーマに、戦後日本で勢力を拡大した暴力団の歴史をたどります。
終戦直後の闇市から、安保闘争、バブル経済、そして1990年代以降の市民や警察による排除の動きまで。犯罪組織として排除の対象でありながら、社会の構造と複雑に結びついてきた存在を、歴史の流れの中で見つめる内容です。
映像の世紀バタフライエフェクトの放送日時・放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 映像の世紀バタフライエフェクト |
| 今回のテーマ | 暴力団 日本社会の闇と業 |
| 放送日時 | 2026年11月9日(月)22:00~22:45 |
| 放送局 | NHK総合1・東京 |
| 語り | 伊東敏恵 |
| ジャンル | ドキュメンタリー・教養 |
今回の放送は45分間です。番組表の出演者欄には、語りとして伊東敏恵さんの名前が掲載されています。
今回のテーマは暴力団と戦後日本の社会
今回の番組紹介では、暴力団が勢力を広げた出発点を終戦直後の混乱期に置いています。食糧や日用品が不足するなかで生まれた闇市を取り仕切り、大きな利益を得る一方、暴力性を強めながら復興する社会の隙間に入り込んでいったと説明されています。
番組が描くのは、暴力団の組織内部だけの歴史ではありません。社会が混乱から復興し、政治や経済の仕組みが変わっていく過程で、犯罪組織がどのように社会と接点を持ち、影響を及ぼしてきたのかという問題です。
番組紹介では、暴力団は排除すべき犯罪組織でありながら、半ば公然と社会構造の一部として位置づけられてきた存在として説明されています。この相反する位置づけが、今回のテーマである「日本社会の闇と業」を考えるうえでの軸になりそうです。
終戦直後の闇市から広がった暴力団
警察庁の平成16年版警察白書によると、戦後には博徒や的屋など従来からの暴力集団に加え、愚連隊と呼ばれる新たな集団も生まれました。闇市の支配や薬物の密売などを通じて勢力を拡大し、昭和30年代以降に「暴力団」と総称されるようになったと記されています。
終戦直後は、物資の不足や社会制度の混乱が続いた時期です。公的な流通や秩序が十分に整わない環境のなかで、闇市をめぐる利権や非合法な資金獲得活動が、暴力集団の勢力拡大につながりました。
今回の番組紹介も、闇市を取り仕切って利益を得たことを、暴力団が台頭した背景の一つとして挙げています。戦後の生活再建と経済復興の裏側で、社会の隙間に入り込んだ組織が力を強めた経緯に注目です。
安保闘争やバブル経済との関わり
番組紹介では、安保闘争の時期に右翼の一部と一体化したことや、バブル経済期に不動産業者らと結びつき、強引な地上げを行ったことにも触れています。
ここで描かれるのは、暴力団が社会の外側に孤立して存在していたわけではなく、政治的な動きや経済活動と接点を持ってきたという側面です。番組は、組織同士の抗争が激しくなり、一般市民にまで危険が及んだことも紹介しています。
バブル経済期の地上げは、不動産取引や都市の開発をめぐる問題とも重なります。番組の予告では個別の事件名や関係者、具体的な映像の内容までは公表されていませんが、経済活動の陰で暴力団がどのような役割を果たし、社会にどのような影響を与えたのかが大きな論点になります。
1990年代に進んだ暴力団排除の動き
番組紹介によると、1990年代に入ると全国各地で市民や警察が暴力団の排除に動き出しました。暴力団を社会の一部として黙認するのではなく、地域や企業が関係を断ち、組織の活動を抑えようとする流れが広がっていきます。
警察庁の資料では、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、いわゆる暴力団対策法は1991年に制定され、1992年3月から施行されました。指定暴力団の構成員による暴力的要求行為などを規制する仕組みが設けられ、警察の対策体制も強化されました。
平成5年版警察白書には、法律の制定・施行を契機として、全国47都道府県で暴力団排除活動の中核となるセンターが発足したことや、地域住民による暴力団事務所の建設阻止運動などが広がったことが記録されています。1992年中には、227か所で暴力団事務所の建設が阻止されるか、撤去されたと報告されています。
同じ白書によると、1992年に警察が受け付けた暴力団の民事介入暴力に関する相談は全国で2万4,567件に上り、前年より17.1%増加しました。金銭貸借や売買代金、不動産の賃貸借など、日常生活や取引に関わる相談が含まれていました。
番組が扱う1990年代以降の排除の動きは、警察の取り締まりだけではなく、市民、自治体、企業などが関わる社会全体の変化として見ることができます。
現在の暴力団情勢と戦後史のつながり
歴史を振り返る際には、現在の状況と混同しないことも大切です。警察庁の令和7年版警察白書によると、暴力団構成員と準構成員等の総数は2005年以降減少し、2024年末には暴力団対策法が施行された1992年以降で最少となりました。
警察庁は、その背景として、全国警察による集中的な取り締まりや暴力団排除の取り組みが進み、構成員の離脱が進んだことなどを挙げています。一方で、主要団体等が構成員・準構成員等の総数に占める割合は2024年末も7割を超えており、組織の寡占状態は続いているとしています。
こうした現在の統計は、今回の番組で描かれる戦後史そのものではありません。ただ、暴力団が社会の中でどのように位置づけられ、法律や市民の取り組みがどのような変化をもたらしてきたのかを考える際の背景になります。
映像の世紀バタフライエフェクトはどんな番組?
「映像の世紀バタフライエフェクト」は、世界各国から集めた貴重なアーカイブ映像をもとに、人々の営みが連鎖して歴史を動かしていく様子を描くドキュメンタリーシリーズです。番組公式アカウントも、世界各国の映像をもとに歴史の連鎖を伝える番組として紹介しています。
今回のテーマでは、戦後の闇市、政治運動、バブル経済、暴力団排除という異なる時代の出来事が一つの流れとして扱われます。単に組織の変遷を並べるのではなく、日本社会の矛盾や、犯罪組織と社会の関係を映像資料からたどる構成が見どころです。
紹介されたお店の情報
今回の放送は、戦後日本の暴力団と社会の関係を扱う歴史ドキュメンタリーです。番組紹介には飲食店や商業施設、デートスポットの案内は掲載されていないため、紹介されたお店の情報はありません。
デート向きポイント
この回は重い社会問題と戦後史を扱うため、気軽なデート先や観光地を探すための番組ではありません。二人で視聴する場合は、暴力や犯罪被害を含む内容であることを踏まえ、関心や受け止め方を確かめておくとよいでしょう。
歴史や社会問題に関心がある二人なら、視聴後に「社会が混乱したとき、何が人々の暮らしを守るのか」「地域や企業が犯罪組織と距離を置くには何が必要か」といった話題を交わすきっかけになります。初めてのデートで無理に選ぶより、こうしたテーマに関心がある相手と落ち着いて話せる関係になってから、一緒に見るほうが向いています。
前回・11月2日放送「姿なきビートルズ 遠き世界を動かす」
前回の11月2日放送回は「姿なきビートルズ 遠き世界を動かす」でした。番組公式アカウントの告知では、11月2日夜10時の放送として案内されていました。
前回は、ビートルズの音楽が国や時代を越えて人々や社会に影響を与えた軌跡をたどる内容です。今回の「暴力団 日本社会の闇と業」は、音楽や文化の広がりではなく、戦後日本の社会構造と犯罪組織の関係に焦点を当てます。
見逃し配信・再放送について
番組公式アカウントのプロフィールでは、総合テレビでの放送と1週間の配信が案内されています。ただし、11月9日放送回の具体的な配信開始時刻や終了時刻は、今回確認できた情報だけでは確定できません。
NHKオンデマンドのシリーズ案内では、同シリーズの配信について、放送7日後以降からと説明されています。NHK ONEの1週間配信とNHKオンデマンドの配信開始時期は別の案内なので、視聴するサービスごとに対象回の掲載状況を確認してください。
参考にした情報
- NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」公式Xアカウント
- J:COMテレビ番組表「映像の世紀バタフライエフェクト」
- 警察庁「平成16年版警察白書」世論の高まりを受けた暴力団対策法の制定
- 警察庁「平成5年警察白書」暴力団排除活動の展開
- 警察庁「令和7年版警察白書」暴力団情勢
- NHKオンデマンド「映像の世紀バタフライエフェクト」
よくある質問
11月9日の放送時間は何時からですか?
2026年11月9日(月)22時から22時45分まで、NHK総合で放送されます。
今回のテーマは何ですか?
「暴力団 日本社会の闇と業」です。終戦直後の闇市から、安保闘争、バブル経済、1990年代以降の暴力団排除まで、戦後日本との関わりをたどります。
語りを担当するのは誰ですか?
番組表の出演者情報では、語りは伊東敏恵さんです。
今回の放送は見逃し配信で見られますか?
番組公式アカウントではシリーズの1週間配信を案内しています。今回の放送回の具体的な配信期間は、NHK ONEなどの公式案内で確認してください。
まとめ
11月9日放送の「映像の世紀バタフライエフェクト」は、「暴力団 日本社会の闇と業」をテーマに、戦後日本の社会と暴力団の関係を振り返ります。闇市での台頭、安保闘争やバブル経済との接点、1990年代以降の市民・警察による排除の動きが、今回の大きな流れです。
警察庁の白書も、戦後の勢力拡大や暴力団対策法の制定、地域社会の排除活動を記録しています。番組では、犯罪組織と社会の関係が時代とともにどう変化してきたのかを、歴史映像を通じて考える機会になりそうです。


