2026年11月8日(日)22時からBSテレ東で放送される「グロースの翼〜350万社の奮闘記〜」は、東京都品川区の雪ヶ谷化学工業を取り上げます。
今回の中心は、石油由来原料から再生可能原料へ切り替える「脱石油」、天然ゴムを使った化粧用スポンジ、そして原料調達の段階で児童労働や強制労働を排除する取り組みです。
BSテレ東公式はさらに、環境という価値のために価格を上げる決断や、社長が「自分の役割は終わった」と語る場面も予告しています。製品そのものだけでなく、会社が次の世代へどう引き継がれていくのかまで踏み込む30分です。
グロースの翼11月8日の放送日時と内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)22:00〜22:30 |
| 放送局 | BSテレ東 |
| 特集企業 | 雪ヶ谷化学工業株式会社(東京都品川区) |
| 主なテーマ | クリーンエネルギーへの転換、天然ゴムの化粧用スポンジ、価格、児童労働排除、会社の次世代 |
| ナレーション | 下山吉光 |
| 製作 | BSテレ東、日経映像 |
BSテレ東公式の番組ページでは、今回を「クリーンエネへ転換②」とし、天然ゴムでつくる化粧用スポンジを中心に紹介するとしています。
「グロースの翼」は、中小企業が抱える課題をどう克服し、独自の成長につなげるのかを追う番組です。今回は一つの素材を石油由来から植物由来へ変えるだけでなく、価格や人権、社員への継承まで含めた経営判断が描かれます。
雪ヶ谷化学工業はどんな会社?
雪ヶ谷化学工業は、化粧用スポンジや各種発泡体を手がける企業です。
J-Net21の企業紹介によると、同社は1952年設立。主力の化粧用スポンジでは、かつて天然ゴムの課題を解決するため、石油由来の合成ゴムNBRを使った「ユキロンスポンジ」を開発しました。
この製品は耐久性やアレルギーの問題への対応という面で大きな役割を果たしました。一方、環境問題への関心が高まる中で、今度は石油由来原料の使用量を減らすことが新しい課題になります。
つまり雪ヶ谷化学工業にとって、天然ゴムへの回帰は単純な「昔の素材に戻す」という話ではありません。かつて天然ゴムから合成ゴムへ移った理由を踏まえながら、現在の技術で環境負荷と品質の両方に向き合う取り組みです。
今回の番組で「クリーンエネへ転換」と掲げられているのは、こうした会社の方向転換とつながっています。
天然ゴム100%の化粧用スポンジ「NR-FT」
雪ヶ谷化学工業の公式SDGsページでは、フェアトレード天然ゴム100%使用の「NR-FT」を紹介しています。
同社は、使用する天然ゴムについて、奴隷労働や児童労働がなく、公正な取引が行われていることを自社調査で確認していると説明しています。
J-GoodTechの製品紹介でも、NR-FTは天然ゴム100%の化粧用スポンジで、原産地を確認したフェアトレード天然ゴムを使う製品とされています。
さらに、天然ゴムを使うときに問題になりやすいラテックスアレルギーの原因タンパク質についても、同社は独自技術で除去に取り組んでいます。
環境に配慮した原料へ変えるだけで、使い勝手や安全性が下がっては製品として広がりません。番組を見るときは、素材を置き換えることと、化粧用スポンジとしての品質を保つことをどう両立しているのかにも注目したいところです。
なぜ児童労働の排除まで確認するのか
BSテレ東公式の予告には、はっきりと「児童労働を排除」という言葉があります。
雪ヶ谷化学工業の公式「YUKIGAYA SDGsアクション」では、自社が扱う天然ゴムについて、奴隷労働・児童労働がなく、公正な取引をしていることを自社監査で確認すると説明しています。
2021年の同社サステナブルリポートでも、現地スタッフが農園へ出向き、児童労働や強制労働がなく、公正な取引で調達されていることを確認したと記録されています。
三井化学による雪ヶ谷化学工業の紹介では、環境に良いものを作ろうとして石油使用量を減らしても、その結果として人権問題を増やしてしまえば意味がない、という坂本社長の考えが紹介されています。
この考え方が今回の放送の重要な軸です。環境負荷だけを数字で下げればよいのではなく、原料を作る人の労働環境まで含めて「持続可能か」を考える姿勢が、天然ゴム採用の条件になっています。
環境という価値のために価格を上げる意味
BSテレ東公式は、今回の見どころとして「“環境”という価値のため…価格を上げる」と予告しています。
放送前の公式情報では、どの製品をいくら上げるのかという具体的な価格改定幅までは公表されていません。そのため、記事では数字を推測しません。
ただし、雪ヶ谷化学工業の取り組みを見ると、環境配慮型の素材やフェアトレード原料を選ぶことが、単純なコスト削減とは反対方向の判断になる場面があることは分かります。
東京都の「東京カイシャハッケン伝」でも、正当な取引や環境配慮のある製品は旧来品よりコストがかかる一方、その価値を社外へ説明できるよう全社員向けのワークショップを行ったことが紹介されています。
価格を抑えることだけを優先せず、原料調達や環境負荷の違いを価値として顧客に説明する。その難しさが、今回の番組でどこまで描かれるのかが見どころです。
石油由来原料を減らすための複数の選択肢
雪ヶ谷化学工業の環境対応は、NR-FTだけではありません。
公式SDGsページでは、天然ゴムを配合した製品のほか、植物由来のひまし油を使うポリウレタン製品も紹介しています。植物由来原料を40%混合した場合、従来品に比べて製造から廃棄までのCO2排出量を36.1%削減できるとしています。
公式の「YUKIGAYA SDGsアクション」では、2030年までに再生可能原材料比率50%を目標として掲げています。
2025年版のサステナブルリポートでは、再生可能原材料比の達成率を32.6%とし、植物由来原料の販売比率を高めることが引き続き課題だとしています。
目標を掲げるだけではなく、毎年の達成状況と課題を公開している点も特徴です。番組で紹介される「成長」は、売上や規模だけではなく、素材の構成をどれだけ変えられるかという長期的な目標にも表れています。
「自分の役割は終わった」に込められる会社の次の段階
BSテレ東公式の予告には、社長が「自分の役割は終わった」と語ることも示されています。
ただし、放送前の段階では、この言葉の前後にどんな説明があり、いつの時点を指しているのかまでは確認できません。退任などを意味すると決めつけることはできないため、番組で文脈を確かめる必要があります。
予告には続けて「全ての社員に期待」とあります。これまで社長個人が強く押し進めてきた取り組みを、社員一人ひとりが自分の仕事として続けられる状態に移していくことが話題になる可能性があります。
同社公式のSDGsアクションも、調達、製造、営業など複数の部門に目標を分けています。環境や人権への対応を特定の担当者だけに任せず、会社全体の仕組みにすることが継続には欠かせません。
「自分の役割は終わった」という言葉が、経営者から社員へのどんな期待を表しているのか。製品開発とは別の意味で、今回の放送の終盤に注目したいポイントです。
紹介されたお店の情報
今回取り上げられるのは雪ヶ谷化学工業という企業と、その製品・経営の取り組みです。飲食店や一般向けの観光施設を紹介する回ではありません。
雪ヶ谷化学工業の公式情報では東京都品川区の企業であることは確認できますが、今回の放送情報に一般見学、ショールーム、店頭販売などの案内はありません。
そのため、所在地をデート先や立ち寄り先として案内したり、営業時間や予約方法を店舗情報として掲載したりはしません。会社の事業内容を知る番組として紹介します。
デート向きポイント
この回は、デートスポットを探す目的の番組ではありません。
一方で、環境に配慮した商品を選ぶことや、価格だけでは見えない原料の背景について話すきっかけにはなります。普段使う化粧品や日用品について「どんな基準で選ぶ?」と会話を広げる題材にはなるでしょう。
ただし雪ヶ谷化学工業そのものをデート先として勧める根拠はありません。見学可否も確認できないため、番組を見て興味を持っても、会社へ直接訪れることを前提にはしないのが適切です。
外出先情報ではなく、暮らしや買い物の価値観を知る30分として楽しむ回です。
番組を見る前に押さえたい3つのポイント
一つ目は、天然ゴムを使えば自動的に環境にも人にも優しいわけではないという点です。雪ヶ谷化学工業は原料を変えるだけでなく、その農園で児童労働や強制労働がないことまで確認しています。
二つ目は、環境配慮にはコストがかかる場合があり、その価値を価格にどう反映し、顧客へ説明するかという経営課題です。今回の予告は、まさに価格を上げる判断を取り上げています。
三つ目は、社長個人の思いから会社全体の仕組みへどう移すかです。「自分の役割は終わった」という言葉と「全ての社員に期待」という予告を合わせて見ると、事業承継とは少し違う、組織文化の継承がテーマになることも考えられます。
この三つを頭に置いて見ると、化粧用スポンジという身近な製品から、環境、人権、価格、組織づくりまで話が広がる理由が分かりやすくなります。
参考にした情報
- BSテレ東「グロースの翼」11月8日放送公式ページ
- 雪ヶ谷化学工業公式「SDGs」
- 雪ヶ谷化学工業公式「YUKIGAYA SDGsアクション」
- J-GoodTech 雪ヶ谷化学工業 製品紹介
- 三井化学「化粧品用スポンジにバイオマス原料を採用」
- J-Net21「脱石油とフェアトレードを中心にSDGsに取り組む雪ヶ谷化学工業」
よくある質問
11月8日のグロースの翼はどの会社を特集しますか?
東京都品川区の雪ヶ谷化学工業です。天然ゴムの化粧用スポンジや脱石油、フェアトレード、児童労働排除などの取り組みが紹介されます。
雪ヶ谷化学工業のNR-FTとは何ですか?
フェアトレード天然ゴムを100%使用した化粧用スポンジです。同社は天然ゴムの調達で児童労働・強制労働がないことを自社調査で確認しています。
グロースの翼は何時から放送されますか?
2026年11月8日(日)22時から22時30分まで、BSテレ東で放送予定です。
まとめ
11月8日の「グロースの翼」は、雪ヶ谷化学工業が進める脱石油とフェアトレード天然ゴムを軸に、化粧用スポンジという身近な製品の裏側を追う回です。
天然ゴムへ切り替えるだけではなく、児童労働や強制労働のない調達を確認し、環境価値を価格に反映することまで考える。その取り組みからは、商品を作る企業がどこまで原料の背景に責任を持つのかという課題が見えてきます。
そして社長の「自分の役割は終わった」という言葉が、社員へ何を託す意味なのかも大きな見どころです。デート先情報ではなく、日々の買い物や企業の姿勢について考え、身近な人と価値観を話すきっかけになる番組です。


