高齢者の恋愛トラブルを防ぐために家族が注意すること

高齢者の恋愛トラブルを防ぐために家族が注意すること

高齢者であっても恋愛します。喜怒哀楽を感じるのと同様に恋愛感情も持つから当然です。仲が睦まじい高齢者カップルは見ていて微笑ましいですが、一方でトラブルを起こすケースもあります。高齢者の家族はどのような対応を取るべきでしょうか。

高齢者同士の恋愛事情

人間が歳を重ねると3つの不安があるといいます。「経済的な不安」「健康の不安」「孤独の不安」です。なかでも「孤独の不安」については軽視する人もいます。しかし実際は、配偶者に先立たれたり、一人暮らしをしていたりする高齢者にとって重大なテーマです。孤独な生活のなかで趣味の合う人や一緒にいたいと思える人が現れたら、高齢者であっても自然と恋愛感情を抱きます。

高齢者にとって恋愛感情はプラス

高齢者のみならず、恋をすれば誰でも心がウキウキするものです。これは脳が活性化している証拠であり、日々の生活にハリが生まれます。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は「生活の質」という意味ですが、恋愛は確実にQOLを向上させるでしょう。
仕事から離れたり、子供が自立していたり、日々の生活に目的を見いだすことに苦労する高齢者は多くいます。恋愛感情がそんな高齢者にとってプラスとして働くことは明白です。

恋愛トラブルでショックを受けやすい高齢者

高齢者にとって恋愛感情はプラスに働きますが、トラブルに発展するケースもあります。恋愛では思うようにならないことも起こります。若者であれば「次の恋へ」などと気持ちを切り替えしやすいですが、高齢者が恋につまずくと、予想以上に大きなショックを受けることがあるのです。恋愛に浮かれていた時とは逆に、気持ちが落ち込み、うつ状態になることもあります。
また高齢であるほど人生経験が豊富で考え方が確立しており、自分に自信を持っているものです。そのために意地を張ったり、思い込みが激しかったりする傾向もあります。これがトラブルの元になるのです。なかにはストーカーのような行動に出てしまうこともあります。

高齢者の恋愛を見守る家族の注意点

たとえば高齢になる親が恋愛をしていると聞いたらどう思いますか? 嬉しく思う反面、身近な存在であるために抵抗を感じる人もいるはずです。このときに肝心なのが暖かく見守ること。高齢者といえども立派な大人なので子供のように口出ししてはいけません。ただし、結婚や遺産相続の問題が発生した際には話し合うことも必要です。
またトラブルを未然に回避するためには当人を常に監視するのではなく、家族ぐるみの付き合いに発展させるのも一つの手段。相手の家族と連絡を密に取り合っていれば、もしものときの対処が迅速に行えます。

まとめ

恋愛は人生を豊かにします。高齢者であってもその効用は変わりません。しかし長い間、恋愛から離れていた高齢者にとっては、いささか刺激が強い側面もあります。失恋などショッキングなことが起きた場合、大きなストレスを抱えたり、トラブルに発展したりすることにもなりかねません。そのようにならないよう、身近な家族が親身になって見守ることが大切です。

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