婚活中の50代女性は現実に「立ち向かうな!」

婚活は年代を問わず盛況です。20代、30代、40代はもちろん50代の女性でも珍しくありません。一方でやはり年齢がネックと考える大人女性も多いハズ。「50代でも婚活は可能だけど、現実はどうなの?」と腰が引ける女性も多いのではないでしょうか。
婚活にいそしむ50代女性の現実は過酷です。「なんとなく老後は2人で」とぬるい考えを持つ独身大人女性の目も覚めるはず。しかし厳しい面の他に希望の光もキチンと差し込んでいます。ただし、その光明は正しく婚活した人の頭上にだけ輝くのです。記事では、婚活に取り組む50代女性の現実とその中で幸せを勝ち得るために必要なポイントも解説します。50代の婚活女性はぜひご一読ください。

50代の女性にのしかかかる婚活の現実

50代の女性が婚活を始めるとさまざまな現実に衝突します。

「出産できますか?」

お見合いの席で60代男性が50代後半の女性に対して「子どもがほしいけれど、出産は検討していただけますか?」と質問しました。仲人の顔からは血の気が引いたといいます。子供については興味がない男性だと聞いていた女性は怒り心頭で席を立ち、当然、縁談は破断です。

インドでは70歳で第一子を出産した女性がいました。日本でも40代で出産した芸能人は話題ですし、50代で出産した女性も僅かですが存在します。しかし日本では30代が一番出生率が高く、ついで20代、40代と続き、グッと下回って50代です。つまり50代の女性の出産はむずかしいと言わざるを得ません。

このような出産事情は、女性であれば常識の範疇ですが、男性のなかには初耳という人も少なからずいるのが現実です。

アラフィフ男性が求める理想の女性

婚活にはげむ50代前後、いわゆるアラフィフ世代の男性は、結婚相手に子供を求める人が意外と多くいます。「結婚=子供」というベース思考に加え、出産や子育てへの無知が、結果として悪気なく先述のようなデリカシーに欠ける質問を投げかけてしまうのです。

またアラフィフ世代は親の介護と直面しています。そのため、結婚相手には介護士的な要素も求めるのです。つまり、女性は気の合う男性と老後を豊かに暮らしたいと思い婚活しているのに、当の男性からは「出産要員」や「介護要員」として見定められています。女性からすれば腹立たしい話ですが、これも50代女性の婚活の現実です。

年下男性は希少!職場恋愛も難しい

世間知らずなアラフィフ男性には見切りをつけて、かわいい年下男性とお付き合いしたいと考える50代の女性もいるでしょう。20代とは言わない、せめて30代、いや40代でも文句は言わない。しかし現実はシビアです。逆の立場に立って考えれば納得ですが、彼らは50代の女性と付き合いたい、結婚したいと望むでしょうか。確かに年上が好きな男性は一定数いますが数は少ないです。

「婚活している男なんて所詮その程度」と危ないブーメラン発言の50代女性は、婚活サイトやお見合いパーティーでの出会いは諦めて、周囲の友達関係や職場の男性に目を向けます。ところがどうでしょう、イイ男は軒並み既婚者です。残り物には福があるという格言を吐いた人の頭を叩きたいほど「いわくつき未婚男性」しか目に入りません。

50年以上積み重ねた経験とプライド

50代女性の婚活における厳しい現実の片鱗を垣間見ました。しかし厳しい原因は外側(男性)だけではなく、女性の内側にも存在します。

一人で何でもこなすしかなかった50代の女性は、その人生で培った経験やプライドを持っています。バリバリ仕事に打ち込んだ女性であれば、高い収入や人間関係(コネクション)、キャリアウーマンとしてのステイタスを大事に思うものです。

結婚と引き換えに、そのすべてを失う危険があります。結婚したら家庭に入るかも、仕事を辞めるかも、今までためた貯金や資産をあてにされるかも、など。このような現実が重くのしかかり婚活にブレーキをかけてしまいます。

次々沸き起こるネガティブ思考

50代の独身女性は、仕事以外にも子育てだったり、親の介護だったりと大忙しです。これらの経験は人間的な自信につながる一方、婚活では後ろめたさとなって襲ってきます。例えば離婚歴が嫌がられるのではないか、子持ちはNGではないか、要介護の親がいると結婚が出来ないのではないかと臆病です。

なかでも一番ベーシックなお悩みが年齢にまつわることだといわれています。婚活サイトやお見合いパーティの主役は20代、30代の若い女性だと考えるのです。彼女たちには何をやっても敵わないと、50代の女性は思い込みます。

確かに男性は年齢問わず若い女性に興味が向くもの。そのため、勇気を振り絞って参加したお見合いパーティーで「若い子ばかりチヤホヤされて自分は見向きもされなかった」状態を経験した大人女性は、二度と婚活なんかしないと殻にこもってしまいます。

婚活中の50代女性の現実に差し込む光明

ここまで50代の女性が婚活した際の厳しい現実についてお伝えしてきました。以下では逆に、ポジティブな心境になれる要素を解説します。

年上からは好意的に見られる50代女性

アラフィフ以下の年齢の男性からは正直冷たい視線が強かったですが、逆に年上からの反応はどうでしょう。いわゆるアラカン(アラウンド還暦)と呼ばれる60代前後の世代です。彼らは若すぎる女性を敬遠します。キャピキャピとはしゃがれても「ノリ」についていけません。求めるのは自分と同世代の話題を楽しめる年下女性、つまり50代の女性がストライクゾーンです。

40代以下の婚活女性はどうしても結婚にガツガツしている、焦っていると思われがち。一方、50代を過ぎると人生を達観しており、60代男性に「落ち着いている」と好印象を与えます。現実として、50代の女性が求める理想も落ち着いた生活や気を許せるパートナーではないでしょうか。

また50代の女性には生活力が伴っていることも彼らは好意的に考えます。「生活が不安だから結婚したい」という若い婚活女性によくあるニーズを60代男性は負担に感じているのです。その点、50代女性であればお互いに自立した大人同士として付き合えると期待します。

このように60代男性と50代女性はとてもよいマッチングパターンだと言えるのです。

アクティブな60代男性と楽しむ

50代の女性の中には、「還暦など恋愛対象にならない」と切り捨ててしまう方がいるかもしれません。しかし、それは時期尚早です。最近の60代は数年前と比べても若々しい思考と肉体を持っています。若い世代と比べても見劣りしないほどアクティブだといえるのです。

会社員であれば60歳で定年退職を迎える人も多いでしょう。その時アラカン男性は何を考えるかといえば、第2の人生をどう充実させようかと考えます。定番は旅行です。世界へ飛び出す方もいますが、国内では列車の旅に人気が集まっています。JR九州の「ななつ星」はまるで高級ホテルに宿泊しながら列車の旅を味わえる人気プラン。一泊二日の旅で数十万円かかるのに申し込みが殺到しています。

また趣味にのめり込む方も多いです。定番のそば打ちから最近ではバイクがシニアの間で流行しています。特にバイクは若い頃に憧れた大型バイクにまたがりたいという60代男性が多く、シニアバイクブームとも呼ばれているのです。

ポイントは、どのプランも一人ではなかなか楽しめないことです。旅行は一人より2人、打ったそばも誰かに食べてもらいたいし、ツーリングも誰かと行きたい。つまり60代男性のうちご夫婦は別として、独身者は第二の人生を一緒に楽しめるパートナーを求めています。その対象としてまず最初に候補として上がるのが50代女性なのです。

婚活で成功「気持ち次第」

ここまで50代女性の婚活事情の現実データをお伝えしてきました。厳しい現実のなかにも希望が見え隠れしていることを理解いただけたと思います。そのうえで「50代で婚活をすべきか」「婚活などしないほうがいいのか」どっちなのかと聞かれれば、「自分で判断しなければならない」のです。

婚活は、必ず成功するとも、まして絶対失敗するともいい切れません。これは50代に限らず全ての年代に言えることです。20代から何年も婚活に取り組んだ結果、結婚自体を諦めた方もいれば、50代でも理想の男性と知り合って結婚した方もいます。

婚活を成功させる絶対の法則はありません。しかし成功者に共通するポイントは存在します。それはとても簡単で「気持ち次第」で変えられるのでぜひ参考にしてください。

等身大の自分をさらけ出す

男女の関係に限らず、上っ面の付き合いは誰も望みません。特に50代、60代を迎え、社会のしがらみから開放された後は、自分の思うまま自由に生きたいと思うものです。そのため異性のパートナーにも本音で付き合ってほしいと考えます。相手に求める前には、まず自分から本音をさらけ出すことが肝心です。

まず今の自分の現実を直視してください。「なぜ結婚したいと思っているのか」、「結婚できなかったのか、それともしなかったのか」。このような自己分析をして等身大の自分を再確認します。「結婚せずに、気の合う友達がほしいだけだった」という新たな発見があるかもしれませんが、それならそれでOKです。

嘘や偽りがなく自分に正直な人は、自然体でいられるので、他人から好意を持たれます。結果として理想の男性と知り合い、結婚に至るケースも少なくありません。

思いやりの気持ちを持つ

50代の女性はもちろん同年代の男性も、人生経験が豊富でプライドが高いもの。そのため頑固で、ちょっとやそっとではアドバイスに耳もかしません。自分ルールに則って今まで生活してきたのだからこれは当然のこと。大人男女の恋愛は、凝り固まった「自分ルール=自分だけの常識」のぶつかり合いです。最初からうまく溶け合えません。

せっかく第一印象が良かった男性でも、付き合っているうちにボロが見えてきます。ファッションがイケてない、食事のマナーが汚い、ケチなどがそうです。これら不満を我慢しろとはいいませんが、思いやりの気持ちを持って接してください。

頭ごなしに注意しても、他人の人格を変えることは不可能です。発想を変えて、嫌な部分と同じくらい愛らしい部分、かわいいと思える部分を探すのです。プラス面が多ければ、マイナス面に対しても「そうだね、そういう考えもあるね」と許せるはず。自分も含めて「完璧な人間などいない」と、思いやりの気持ちを持つことが大切です。そのうち嫌味なく相手の気になる点を指摘すれば、素直に聞き入れてくれるでしょう。

<まとめ>厳しい現実に立ち向かうより流れに身をまかせて

50代の女性がはげむ婚活の現実は厳しいものかもしれません。しかし自分自身をキチンと理解し、焦らず、相手に思いやりを持って婚活すれば、必ず良い結果にたどり着けるはず。
「負けるものか!」と現実に立ち向かうのは焦りを呼び起こしてしまうので厳禁です。心に余裕がない婚活は、きつく辛いものに感じられます。厳しい現実だからこそ、流れに身をまかせて自然体でいることが、素敵な男性との出会いを呼び込むコツです。

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